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【重要】戦前から続く日本とパキスタンの関係 Relationship between Japan and Pakistan from 1918

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月刊東海財界に毎月パキスタンに関するコラムを書いています。
6年半、今月70回目となりました。改めて日本とパキスタンの関係を時系列にまとめたものを寄稿しました。

パキスタンと日本の繋がりを知る機会は少ないので、時系列でご紹介します。古くから親日国で、共に友好を深めてきました。人口は2億3千万超、30歳未満が62.9%と若いエネルギーに満ちた国で今後も人口増加が見込まれています。それゆえ将来を見据え教育は最優先課題と捉えていますが、システム自体が古い上にコロナ禍で画期的な改善には時間がかかりそうです。

 なぜ親日なのか  キーワードは綿花!世界の綿花の生産量はインド、中国、アメリカについでパキスタンは4位。2020年度は前年比34%減まで落ち込みましたが、世界的に貿易水準が下がった上に流通の難しさもあり仕方ないところでしょう。そして日本は綿花を生産していません。

 1918年日本綿花(現在の双日)がカラチに出張所 を開設

アラビア海に面したカラチは1947年イギリスから独立後パキスタンの首都でした。1960年、縦に細長い国ゆえ最南端の都市カラチはアラビア海に近すぎて、紛争地のカシミールに遠すぎるという観点から首都をイスラマバードに人口的に建設、一極集中の是正を成し遂げました。今でも2200万人世界7番目の都市のカラチは商業・金融・経済の中心です。

 1925年、横浜正金銀行が出張所を開設  貿易取引の決済業務と貿易金融を目的とした東京銀行(現三菱U F J銀行)の前身である横浜正金銀行

貿易業務の不利益を軽減するよう現金(正金)で貿易決済を行なうことを主な業務としていました。日本が第二次世界大戦後敗戦からの復興、高度成長をなし遂げたのはパキスタンが大量に綿花を日本に供給、綿工業が飛躍的に成長したのも一因となりました。1929年トヨタグループの本家豊田自動織機が精紡機の生産を開始しました。綿花を輸入、精紡機を輸出と活発な貿易があったからこそ、横浜正金銀行が必要だったのでしょう。以前ラホールで製糸工場を訪ねた時70年以上も日本製の機械を使っていたと言われ驚きました。しかし今では日本への輸出が減り、機械もドイツ製に代わってしまったと寂しそうに話す親日家のオーナーが印象的でした。驚くほど綺麗な工場で綿糸、絹糸を作っていました。トヨタの精紡機の流れからか今も走る車の96%は日本車のパキスタン。トヨタはカローラを現地で組み立てていて絶大な人気を誇っています。

 1945年戦後賠償金を辞退  敗戦国日本は勝利国に賠償金を支払いました。その折尊厳のある友情の国からはもらわないと辞退したのもパキスタンでした。もっと日本人に知ってほしい話です。綿花を大量供給し復興を助けてくれた上に身をもって友情を示した国なのです。

 1950年カラチ日本政府在外連絡所開設   1952年日本パキスタン国交樹立   戦後綿花の輸入は増大

 1954年ジェトロがカラチに開設  アジアでは2番目となる出張所を

一時期200社を越えた日系企業、2020年現在79社、昨年後半からの経済の回復は顕著ですが、海上コンテナの遅れ、スペース確保の難航、運賃も2〜3倍に高騰という話です。2021年度経済成長率の予想は前年比24%上昇となっています。

 1962年頃転換期  日本の輸出品目が綿糸から機械・化学へ転換していきました日本は2010年時点でアメリカ、イギリスに次ぐ第3の経済援助国となっています。

 2004年ぺシャーワルとコハトの間の1.8kmのトンネル建設   〜現在も継続する日本からパキスタンへの支援  ポリオ撲滅の最前線で戦うのも日本の医師、上下水道や電気関連の技術協力も継続しています。

 日本とパキスタンの友情を象徴しているマイルストーンプログラムが道路整備 

友情のコハト・トンネル
ポリオ撲滅のリーダー 日本 注射をするK先生
 

中国の一帯一路政策には思惑がありますが、日本は現地の人々のためにモンロー砦の近くの危険なカーブの多いボトルネックの山道に素晴らしい道路をつくり、日本の建築とエンジニアリング技術の驚異だと絶賛されています。あまり日本で紹介されない友好の証の道路、次回は走ってみたいと思います。

事故が多発する悪路も日本の技術で見違えるほど快適な道路に整備されました

在パキスタン日本大使館 のFBでテレビで紹介されたニュースを見ることができます
画像はそちらをキャプションしたものを使わせていただきました

 

 

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