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サッカーボールの一大生産地ご存知ですか?パキスタンです。
FIFA公式のサッカーボールの80%近くを生産しているのがシアールコト Sialkotという町です。
かつては全部手縫いでしたが今は接着?溶接?それもシアールコトで作ってます。
シアールコトで作るFIFA公式ボール
シアールコトは古都ラホールの北へ車で2時間、インドの国境に近く輸出産業で成りたつパキスタン唯一の都市です。
他にも金属加工・皮革・カトラリー・楽器・外科・歯科用器具・手術~美容までどんなはさみでも作るというハサミメーカー
エンブレムやバッジメーカー・スポーツ用品などの関連企業が集中しています。中でも近年身近で有名なのがスポーツ用品です。
アディダス・ナイキの製品、特にFIFA公認サッカーボールやW杯公式野球ボールなどを製作する町として世界にシアールコトの名前を広め、町の国際化に大きく貢献しました。なぜパキスタンで作るようになったのかという話ですが、サッカーの起源がイギリスとも言われる通り人気のスポーツです。パキスタンもインドもイギリスの植民地だったので、サッカーボールを作らせようという話になったのですが・・
サッカーボールはかつて牛の皮でした
インドは大半がヒンズー教で、牛は神聖なもの・・じゃなぜマクドナルドがあるかって?行ったことがないからわかりません。
とにかくパキスタンのイスラムの方の方が牛のと殺に抵抗がなかったのでしょう。
とはいえ牛の皮では雨が降ったとき重くなってしまうということで、1986年からは人工皮革になりました。
手縫いのサッカーボールだからこそ起きた問題
手縫いなのでもっぱら家内工業に頼ってたわけです。私も2012年のパキスタンバザールに招聘されたサッカーボールの職人さんの手仕事を間近に見ました。丁寧でした。作り方もよくわかり面白い企画で毎年やってほしいくらいです。
1996年にその問題が起こりました。子供も学校に行かずサッカーボール作りをしていたというのです。FIFAとUNICEFで協議し、子供が作ったサッカーボールを使わないことにしました。子供の教育をないがしろにすると国の将来にまでかかわります。子供は学校へという社会の意識がこの事件をきっかけに変わったはずです。今は専門の職人さんが作っているようですが、女性も多く参加しています。
しかしサッカーボールもどんどん進化して、公式ボールは今や手縫いではなく接着だそうです。人工皮革の発色もよくなりきれいになりました。
FIFAワールドカップは2018年ロシアでの開催が決まっています。その時はちょっとだけボールにも注目してみてください♪
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