パキスタンとインドの国境と聞くと、ちょっと緊張感が走る感じがしますが、陸路で唯一
開かれた国境ワーガーはとんでもない賑わいを見せる観光名所となっています。両国の境界線はラホールから24キロ(15マイル)ワーガーの村を分断しています。
国境でのフラッグセレモニー
地図で見るとかなりな面積で両国が接し、国境がいくつもあるような錯覚に陥りますが、1947年パキスタンとインドがイギリスより分離
独立して以降、ワーガーが唯一道路で往来できる国境だったそうです。人々や物資の往来はこの検問所を通り長く続いてきました。交通の増加に伴い、1999年にはカシミールにAman Setu橋が開通しましたが交通量は増加する一方だそうです。
フラッグセレモニーですが、黒服がパキスタン・レンジャー(Pakistan Ranger)、ベージュ服がインドの国境警備隊(B.S.F.)となっています。セレモニーは以前はさらに過激でスリリングだったそうですが、両国間でセレモニーについて話し合いが持たれ、2005年より少し落ち着いた?物になったそうです。かなり観光要素が強い気がします。
しかしながら道路国境を一つも持たない島国日本から見るとかなりユニークなセレモニーに感じます。フラッグを下す早さがあるとかないとか・・・お国柄も出るのでしょうか?
セレモニーのクライマックス
太陽が沈みかけると、ゲートの両側に立っている兵士により国境での鉄門が開かれます。いよいよ国旗の降納です。両国の国旗がそれぞれの国の歩兵によりが同時に下されます。国旗が折り畳まれ、再びゲートの閉鎖に続いていずれかの側からの兵士の間で握手で終了します。こころなしかそのハンドシェイクがちょっとぶっきらぼうに見えるのは演出でしょうか?儀式の光景は、国境の両側から多くの来場者だけでなく、国際的な観光客をも取り込む一大イベントとなっています。年々国境を越えての交易は活況を呈し、今後さらにワーガーが観光名所の要素も含んできます。両国が協力してワーガーを盛り上げていくのを興味を持って見守っていきましょう。
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