

8月末パキスタンの洪水被害のニュースが世界を駆け巡りました
全貌が明らかになるにつれ、支援の輪が広がると同時に気候変動による惨劇に身をつまされます。今回の洪水はモンスーンによる大雨のみならず北部の氷河融解が追い討ちをかけました。明日は他国に及ぶと国連総長が警告、世界に支援を求めました。
パキスタン史上最大、国土の3分の1が水没する未曾有の被害
パキスタンは日本の国土の2倍、300万人が家を失い1300人近い人が亡くなり、その3分の1が子供という痛ましい被害となりました。パキスタンの南部は広範囲で水没、山では土石流を遥かに上回る山津波が発生、山が崩れ津波のように押し寄せる、想像を絶する被害が出ました。N P Oは3000mの山間の谷、氷河の眼前で地元の若者と共にはちみつ農園を共同経営をしています。が、全ての蜂箱が流され、村は孤立。即緊急支援を行い、今も継続して募金活動をしています。
シンド州にはインダス文明最大級の都市国家4500年前の世界遺産、モヘンジョ=ダーロ崩壊
2階建ての煉瓦積みの家が整然と並んだ4万人が暮らしていたと言われ、その一部と言われる1.6キロ四方が発掘されています。公衆浴場があり、各家には井戸や下水も完備されていました。1つの武器も発掘されなかったことを知り感銘を受けた場所です。なぜ衰退したか様々な議論がありますが、インダス川の氾濫説が有力です。長い歴史の果てにまたもや洪水で大打撃を受け崩壊とは、まさに繰り返す歴史に対処しきれていないとの批判も起こっています。ホテルや博物館が併設されていますが、現在は家を失った方の避難所として解放されています。ユネスコが既に修復に4兆円の支援を決定しました。
その他歴史的建物やインフラの被害に加え、農村地帯の水没
長期の支援が必要です。南パンジャーブ州は広大な農業地区、特に世界5位の綿花の産地でもありますが、その45%がダメージを受けました。パキスタンは戦後日本へ大量の綿花を供給、日本の綿工業による高度成長を支えてくれた恩ある国でもあります。支援の輪を広げたいところです。
悲しい人災による水没
国内最大級の湖が決壊の危機に瀕し、苦渋の選択がありました。歴史的モスクなどが残るセフワンなどの都市、その50万人を救うために湖に人的な迂回路を作りました。が、その先には15万人が暮らす村があり、事前に警告が出されたとはいえ切迫した事態での判断とはいえ非難を浴びています。
まだまだ皆様のご支援が必要なパキスタンです。明日は我が身、地球温暖化に対する危機感をおざなりにすることなく厳しく二酸化炭素の制限など加速させていただいきたいものです。
NPOJasmineを通して寄付
手から手へ、手渡しが基本のご寄付。NPOにはギルギットに現地スタッフがいます。実際歩いて必要なところへ必要な物資を届けます。
先日は家を無くしたシングルマザーの方々に義援金をお渡ししました。待ったなしのご支援、NPOにお任せ下さい!!!
全額そのまま被災者の支援に回ります。人件費、運送費、コミッションは一切いただいておりません
お問い合わせはこちら・・info@jasmine-friends.com (尚はちみつ購入によるご支援は蜂蜜が完売したため打ち切らせていただきました)